足立製作所日記

デジタルツールを使ったものづくりのブログです。何でもこしらえてみましょう。

メイカーズバザール大阪に出展しました!

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6/27(土)と6/28(日)の両日、いつもお世話になっている株式会社YOKOITOさんのブースをお借りしてメイカーズバザール大阪に出展いたしました。

 

メイカーズバザール大阪 2015年6月27日・28日開催 関西のメイカーズ・イベント

 

出したモノはここ1か月ほど設計とモノづくりを進めていた組み立て式の望遠鏡です。光学系は市販のものを流用しましたが、それ以外はオリジナルの設計で、3Dプリンターとレーザーカッターを使って作り上げたものです。

 

何せこういった類の展示会への出展は初めての経験であったため、どういうところがポイントになるかも正直良くは分かっていませんでした。なので今回は私にとっては実験という意味合いが大きかったというところです。

 

手さぐり状態であっても、ある程度知りたいと思う項目はありました。

 

・一般の方はどれぐらいモノづくりに興味があるのか

3Dプリンターを使って作ったものは売れるのか

・設計や3Dデータに興味を示す人はどれほどいるのか 等々。。。

 

展示方法にまで工夫を凝らす時間があまりとれなかったため、これらの答えが得られるような仕掛けはできませんでしたが、お話をさせていただいたお客様の反応や、他のブースの様子からある程度感触がつかめてきました。

 

まだ色々整理できていない段階ですが、簡単にまとめると。。。

 

・モノが作られていく過程には非常に興味を持っておられる

・楽しさを全面に出した展示には多くのお客様が足を止めている

・市販品と明らかに差があるものでないと品物は売れない

・設計自体には興味がない、というか全く想像ができない世界のよう

・3Dデータや3D-CADといっても、まだまだ一般の方の理解の範囲外にある

 

といったところでしょうか。

 

他ブースで多くの人が集まっていたのは、VR系のもの、立体フィギュア、それから女性にはアクセサリー。あと親子で行うモノづくりのワークショップなどなど。文句なく楽しいものや、良いものは説明不要で人目を引くんですね。説明が必要なものはその時点で多くのお客様が素通りしてしまう。このことは肌で実感しました。

 

私が出した望遠鏡のコンセプトとしては、「本格的な設計・モノづくりを楽しむ」ということ、そしてその題材を提供することにありました。

 

十分な準備をせずに臨んでいるため、反応があまり返ってこなかったのは当然ではありますが、このコンセプトを実現しようとすればかなり地道な、そして様々な仕掛けが必要になってくると感じました。

 

不可能ではないと思うけれども、何というか、プロと一般の方の距離を縮める解決策のようなものが必要かと。その一つは3Dプリンターの進化や、簡単な3Dデータ作成システムだとは思いますが、もう少し時間的に先の話ですね。

 

色々期待していた結果が得られないところもありましたが、それでも一般のお客様の声を直接聞けたこと、また他のクリエイターの方とお話しでき、新たにお知り合いになれたのは大きな収穫でした。

 

今回の出展を通じて、次の打ち手も少し見えてきました。短期的なものと長期的な活動と。

 

大事なのは行動を起こすこと。そこでの体験をもとにまた考えることですね。

 

最後になってしまいましたが、YOKOITOさんにはこのチャンスをいただいたことを感謝したいと思います。またよろしくお願いします。

 

ちなみに私の望遠鏡は小さいお子さんには大好評でした。彼らには3Dプリンターもレトロ調の塗装も関係ないみたいでしたけど(・・;)